赤ちゃんにおすすめの絵本①「ととけっこう よが あけた」

絵本

絵本 :ととけっこう よがあけた

案 : こばやしえみこ   

絵 : ましませつこ

出版社:こぐま社

あらすじ

「ととけっこう よがあけた まめでっぽう おきてきな」という元唄のわらべうたを展開させ、元気なニワトリさんがいろいろな動物の子どもたちを起こして歩く、という絵本。寝坊すけの子も、こんな唄で起こされればぐずらないかも。

<こぐま社公式HP> ととけっこう よがあけた | こぐま社

3つのおすすめポイント

「ととけっこう よがあけた」をおすすめする理由として3つのポイントがあります。

それぞれどういうことなのか一緒に見ていきましょう。

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感想(16件)

朝の目覚めの合図として使える

「ととけっこう よが あけた」は、ニワトリが身近な動物たちに「おはよう」とあいさつをしながら起こしていくお話です。

朝起て、赤ちゃんにあいさつをした後、この絵本を一緒に読むことで、朝を意識したルーティンを楽しむことができると思います。

生まれたばかりの赤ちゃんは、朝と夜の区別はついておらず、飲みたいときにミルクを飲み、寝たいときに寝ています。

大人が規則正しい生活リズムで赤ちゃんと関わることで、次第に昼と夜の生活にそってミルクを飲んだり、眠ったりするようになります。

赤ちゃんの生活リズムが整っていると、睡眠欲や食欲が満たされ、機嫌のいい時間が増えます。

逆に生活リズムが乱れていると、赤ちゃんの欲求が満たされにくく、ぐずったり、泣いたりと機嫌の悪い時間が増え、赤ちゃんの心身の成長に悪影響を及ぼします。

そこで、生活リズムを作る第一歩として、絵本の読み聞かせが組み込めます。

「ととけっこう よが あけた」は、ニワトリが色んなの動物たちに「おはよう」とあいさつをして起こしていきます。

赤ちゃんは繰り返しを好むため、毎朝この絵本を読むことで、楽しみながら朝の読書を意識しやすくなります。

また、絵本を読み終わった後に、ミルクを飲む、おむつを替えるなど、決まったルーティンを作り、それを毎日繰り返すことで、読書後の行動を促す合図になります。

この合図があることで、言葉だけでは物事の理解が難しい赤ちゃんにも、朝のルーティンを予測しやすく、情緒がの安定を促すことができると考えられます。

歌を楽しめる

「ととけっこう よが あけた」は、わらべ歌絵本です。そのため、歌いながら読むことができます。

言葉の意味が分からない赤ちゃんでも、歌うことで音程やリズムなどを、絵と一緒に楽しむことができます。

生まれたばかりの赤ちゃんでも、聴力は大人と同じぐらい発達していて、周りの音がよく聞こえているといわれています。

なので、絵本を読んでいるときも大人の声は赤ちゃんに届いています。

歌は短いフレーズの繰り返しで覚えやすく、誰でも赤ちゃんに歌ってあげることができます。

同じ言葉とメロディーが何度も出てきて、繰り返しを好む赤ちゃんにとって、とても楽しめる絵本になっています。

そして、絵本の最後に歌の楽譜がついているので、絵本を読む前に確認することができます。

楽譜が読めない人は動画をあげているところもあるので、実際にどのように読んでいるか参考にしてもいいかもしれませんね。

歌の参考として、茅ヶ崎市立図書館さんの動画を貼っておきます。↓

わらべうた「ととけっこう」【茅ヶ崎市立図書館】

はっきりとした絵で見やすい

「ととけっこう よが あけた」は絵の輪郭やコントラストがはっきりとしており、優しい絵でありながらもしっかりと対象を注目することができます。

生まれたばかりの赤ちゃんの視力はとても弱く、ほとんど見えていないといわれています。

生まれたばかりで0.01~0.02、それから徐々に発達していき、1歳くらいで0.1~0.2、そして3歳ごろまでに急速に発達していき、4・5歳で1.0くらいになるといわれています。

しかし、色覚の発達は視力よりも早いです。生まれたばかりでは、白・黒・グレーの認識だったのが,数週間程で赤・黄・オレンジ・緑を認識できるようになります。

中には、生後4か月ぐらいで大人と同じような色を認識できるようになる赤ちゃんもいるといわれています。

そのため、視力の弱い赤ちゃんにとって、絵がはっきりとしていることは、絵本を楽しむ上で大切になるのです。

「ととけっこうよがあけた」は、絵が大きくはっきりとした色使いで、動物たちを強調しています。

赤ちゃんも色鮮やかな絵本を見せてもらうことで、とても楽しめると思います。

まとめ

今回「ととけっこう よが あけた」をおすすめしたポイントとして

という三点を挙げました。

赤ちゃんは視力や体内時計が未熟ですが、耳はとてもよく聞こえています。

そのため、視力が弱くても絵がはっきりしていることで輪郭や色の違いに気づきやすく、絵をとらえやすくなります。

そして、そこに歌が入ることによって、赤ちゃんにとって心地よく絵本を楽しむことができます。

その楽しい時間が朝の「おはよう」と一緒にやってくると、赤ちゃんの毎朝の楽しみとして定着し、生活リズムの形成を促すことができるでしょう。

そのようなツールになることができるからこそ、「ととけっこう よが あけた」は読む価値があると思います。

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